クラリティを設置したら最初にすること・会社同僚のIPを計測から排除

HPにクラリティを設置したら最初にすることは「会社の人、同僚のIPを計測から排除すること」です。クラリティはヒートマップ分析ツールで、一般のお客さんや閲覧者のデータを集めることによって分析効果を持ちます。

スタッフや社員のアクセスも合わせて計測していては、ノイズになりますよね。

ということで社員やスタッフのアクセスを計測しないようにするにはどうしたらいいでしょうか?それはIPアドレスでフィルタをかけると排除されます。

クラリティ(Clarity)について

クラリティ(Clarity)はマイクロソフトの提供ソフトで、2024年4月現在無料で使えるヒートマップツールです。データ収集・分析するためのアクセス解析のひとつで、ウェブサイト内での動きを調べることができます。

クラリティ

社員やスタッフのアクセスも含めてしまうことのリスク

社員やスタッフのアクセスも含めてしまうことのリスクをカンタンにまとめました。

  1. データの正確性の欠如
    • 社員やスタッフのアクセスが含まれることで、実際の外部からの訪問者数や行動パターンが正確に把握できなくなります。これにより、データに基づく意思決定の精度が低下する可能性があります。
  2. マーケティング戦略の誤算
    • 誤ったデータに基づいてマーケティング戦略を立てると、効果が低いキャンペーンや施策を実行してしまうリスクがあります。これは資源の無駄遣いにつながるだけでなく、期待される成果を得られないことにも繋がります。
  3. SEO対策の誤り
    • 内部からのアクセスが多いページが重要と誤認されると、SEO(検索エンジン最適化)対策の優先順位が間違えられることがあります。これは検索エンジンでの視認性が低下する原因にもなり得ます。
  4. ユーザー体験の改善遅延
    • 実際の顧客の使用状況と異なるデータに基づいてユーザー体験の改善が行われると、必要な改善点が見逃されることがあります。これが顧客満足度の低下を招くことも考えられます。
  5. コンテンツ改善の方向性の誤り
    • 内部関係者が頻繁に訪れるページを重要なコンテンツと誤解し、その改善に多くの労力を割くことがあります。しかし、実際の顧客にとっては関係のない内容かもしれず、効果的でない場合があります。
  6. 予算配分の非効率
    • 不正確なデータに基づく予算配分は、最も需要がある領域ではなく、内部の使用が多い部分に資源が向けられることがあります。これにより、全体としてのROI(投資対効果)が低下する可能性があります。

改善策:IPを弾く・IP ブロック

特定の IP アドレスを Clarity に含めないようにします。たとえば、チーム メンバーがサイトにアクセスできないようにできます。

ブロックリストにIP アドレスを追加

ブロックリストにIP アドレスを追加しましょう。

ちなみに自分のIPをブロックする際は「現在のIPをブロックする」にチェックを入れましょう。

注意点

ブロックする際は、固定IPアドレスではないと意味がありません。